2026/10/03 12:44

(破損や塗装剥げなどについて:「キズ?」「外れた?」等など)

「当店の検品体制」
当店ではひとつの時計に対し、複数の人間でチェックをしています。

「ハンドメイドの証:必ず手作りの跡は残ります」
くるき亭の時計はムラや歪み、凹み、跡、ヒビ(ヒビのように見えるモノ)などをコンセプトにより、わざと起こしている場合がございます。
例えば、アンティーク加工の時計の場合、時代を経た雰囲気にも関わらず、傷やムラがなければ、「わざとらしい」雰囲気になってしまいます。
ですので、これらはいわば、デザイン上のねらいでありまして、不良品ではございません。
また、レンズを含め、ハンドメイドで制作しておりますので、必ず歪みや泡などの手作りの跡が生じています。これらはいわば「ハンドメイドの証」であり、デザインだけでなく、どこか違う、くるき亭の時計の雰囲気を醸し出している源でもあります。
くるき亭は「市販と同じようなモノ」を目指しているのではなく、「どこにもない面白いモノ」を目指しています。「既製品と違うじゃないか」ではなく、どうぞ既製品とは違う雰囲気をお楽しみ頂ければと思います。



「本体・文字盤・リューズ等の焦がしやキズ」
時計本体、文字盤・リューズ部分等、くるき亭の時計はデザインのため「焦がし」や「キズ」を入れていることがあります。特にリューズ部分は焦がしを多く入れています。これらはもちろん不良であったり、汚れではありません。

「リューズと巻芯部分」
リューズ(時刻合わせのネジ)とそれをつなぐ部品(巻芯)は、時計の中で最も弱い部分です。
この部分も、くるき亭のリューズは市販の時計と強度は変わりません。しかし、ここが時計の弱点の一つであることは変わりません。
リューズを扱う際には、出来るだけ優しくお願いいたします。
早回し、逆回し、回しすぎ、一度引き出さずに回す等々は、故障の原因となりますので、ご注意下さい。
また、この部分は衝撃にも弱いです。

日常生活においても無意識の間に、意外と時計にかかる衝撃は強く、その当たる角度によっては、ポキっと折れてしまう可能性があり、「気づいたら無かった」という例も多いです。リューズは勝手に取れるということは、ほぼございませんので、お客様のお手元に到着後に、ここが無くなった場合は「衝撃による折れ」でほぼ間違いございません。

ムーブメントの外側で折れてしまった場合はリューズ、もしくは巻芯の交換(もしくは両方の交換)のみで大丈夫ですが、内側で折れてしまった場合はムーブメントの交換も必要となります。



「本体の歪み→ 裏蓋外れ」
衝撃や圧迫などで、本体が歪んでしまいますと、レンズや裏蓋の歪み、最悪の場合は、裏蓋が外れてしまう恐れがあります。
くるき亭の時計は現在、裏蓋をネジ止めに変更しつつありますので、この問題は解決に近づいていますが、歪みが出てしまい、隙間が出てしまいますと、肉眼では見えなくても、湿気や水の侵入を許す可能性がございます。


「レンズの泡や傷・割れ・紛失」
カーブのあるレンズは、一つ一つ素材を熱し、折り曲げ、削るという行程を一つ一つ行って製作しています。
その為、よくハンドメイドのグラスの注意書きにありますような「厚みやカタチの均一性の無さ」「気泡」が生じます。これらが光の角度により、影を作ることがありますが、これらはいわば「レンズまでハンドメイドの証」でありますので、不良ではありません。
また、同様に、レンズと本体の間に隙間が空いているように見える場合がありますが、その場合も樹脂などで埋めていますのでご安心下さい。しかし、もし、時計到着時に「レンズが割れていて、隙間から見えている」「下の文字盤が見えている」などの場合は配送時などに割れてしまったという可能性も考えられます。その場合はもちろん対応いたします。
レンズの素材は、軽く、非常に割れにくい素材(アクリル)を使用しております。しかし、やはりむき出しの部品ですので、衝撃の程度により、傷や破損の可能性があります。

※ レンズの傷や擦り傷に関しては、ご自宅でのお手入れも可能
ホームセンターなどで販売している素材を限定しない研磨剤で柔らかい布で磨いて頂ければ、かなりの傷が取れます。(歯磨き粉でもある程度取れるという情報もあります。)しかしながら、この作業において破損もしくは汚損が起きた場合、くるき亭にて補償することは出来ませんので、ご心配な方は、くるき亭までレンズ交換にお出し下さい。
※ 稀に「ガラスにして欲しい」「サファイアガラスに」という方がいらっしゃいますが、ガラスは重く、傷が付きやすく、割れ易いという特徴が、サファイアガラスは傷は本当につきにくい反面、重く、落としたら割れ易いという特徴があります。そして価格も跳ね上がることになります。その一方、当店のレンズは傷がつきやすくてもお手入れですぐに消え、割れにくく、しかも軽いという特徴がありますので採用しています。

「塗装剥がれ」
くるき亭の塗装は、通常の市販の塗装と強度は変わりません。
そして、市販の塗装と同じく、硬いものに擦ったり、傷がついてしまいますと、塗装は剥がれてしまいます。
時計の場合は、外側にむき出しになっており、無意識の内に、何かに当たる可能性は高いとも言えます。
もちろん、個人差は大きく、「何年かご使用頂いても一切剥がれていない」という方もいらっしゃいますし、逆に「◯日間使用しただけで一部剥がれた」という方もいらっしゃいます。
また、一部、塗装が剥がれますと、そこから塗装が落ちやすくなる場合があります。
ただ、革ベルトもそうですけれども、時計もお使い頂く内に、だんだんと変わっていきます。
時計はむき出しですし、人は腕を振って歩きますので、どうしてもどこかに時計は当たります。
そういったことを気にされるよりも、楽しんで頂くのはいかがでしょうか?
私達がアフタサービスをしていても、最初の製作時は、みんな似ていますけれども、数年後に返ってくると、それぞれ個性が出ています。
時計も革ベルトも、ひとつひとつ、同じように傷ついたり、同じように変化したりすることはありませんので、そのようなキズや剥がれが個性となり、全く同じ時計でも、お客さんが「そっちが私の時計です」と分かるようになります。
私達の時計のコンセプトも「市販の強度の高いけれども、見た目が変わらない時計」ではなく、「少し弱くても、見た目が違っている時計」「ハンドメイドで、経年変化も楽しめる時計」というものですので、「いつまでも新品の姿がいいから、少しでも変わったらすぐにアフタサービス」というのもいいですけれども、「自分だけの時計になっていくのを眺める」というのも特別なことではないかと思います。

※ アンティーク加工の場合は塗装ではなく、金属を一気に錆びさせる加工(錆びで覆わせる)となりますが、こちらも傷がつくと、その下地が出てしまいます。こちらの場合はしばらくすれば、周りに馴染んできますが、気になる場合は再加工をご依頼下さい。


「時計の針折れ:「時計の針が外れている!!」」
衝撃や落下により、時計の針が折れてしまうということが稀に発生することがあります。
特にマルチ表示の時計の場合は針が細いため、折れる可能性があります。
通常、しばらく普通に動いていた時計の針が「何もせずに外れる」ということはありません。くるき亭に届いた針折れの修理もほぼすべてが「針が外れている」のではなく、「針が折れている」現象です。